根幹の話 銀河英雄伝説

管理職の悩み

こんにちは!たまです。

NHKで2020年4月から
アニメ「銀河英雄伝説 Die Neue These」

が放送されているので、
「銀河英雄伝説」をご存知の方も
いらっしゃるのではないでしょうか。

私は、新たに銀英伝のアニメが
制作されるのは知っていましたが、

放送が始めっているのに気が付かず、
だいぶ見逃してしまいました。

私のバイブル的な存在

「銀河英雄伝説」作者 田中芳樹 

1982年に第1巻が刊行され、
本伝10巻、外伝5巻の大長篇小説です。

私は友人の勧めで、大学生の時に読みました。

以来、「ナルニア国物語」「十二国記」と合わせて、

私の根幹となり、問題に直面したときの判断基準になっています。

だいたい、

ヤン・ウェンリー派か
キルヒアイス派(ラインハルト派)

に分かれるのじゃないですかね。

私はヤン・ウェンリー派です。

なので、コーヒーより紅茶を選ぶのですが。

パートナーがコーヒー派なので、現在はこっそり紅茶です。

アニメを見ていて、かなり原作に忠実に
セリフが作られているな、と感じます。

できれば是非、原作を読んでいただきたいですね。

銀英伝には、たくさん名台詞があります。

私が好きなところを2つ紹介しますと、

ひとつは「ダゴン星域会戦記」のくだりです。

 リン・パオ中将と国防委員の会話。

 『「食欲があってけっこうだね」

  国防委員はへたな皮肉を言った。食事を単なる日課と考えないリン・パオは、片頬をなぐられたことに両頬をなぐりかえすことで報いた。

 「食いたいものを食わせてくれないような国家や社会のために死ぬ必要はない。それが民主主義の原則です。ちがいますか?

 「君の論法は極端すぎる」

 「極端化は象徴化につながり、事態の本質を明らかにしますよ」

 「そうかね、私には、君が民主主義よりデザートを重んじているようにしか聞こえないがね」

 「民主主義は食えませんが、デザートは食えますね、それもおいしく」』

・・・・・・こういう切り返し方が
できたらなぁと思います。

もうひとつは、アムリッツァ会戦の敗北後

ヤン・ウェンリー中将と副官フレデリカの会話。

『「レディーの前だけど失礼する」

 「どうぞ コーヒーでもお持ちしようかとおもったのです。いかがですか」

 「紅茶がいいな」

 「はい」

 「できればブランデーをたっぷりいれて」

 「はい」

 フレデリカが歩き出そうとすると、不意にヤンが彼女を呼び停めた。

 「中尉……私はすこし歴史を学んだ。それで知ったのだが、人間の社会には思想の潮流が二つあるんだ。生命以上の価値が存在する、という説と、生命に優るものはない、という説とだ。人は戦いをはじめるとき前者を口実にし、戦いをやめるとき後者を理由にする。それを何百年、何千年もつづけてきた……」

 「……………」

 「このさき、何千年もそうなんだろうか」

 「……閣下」

 「いや、人類ぜんたいなんてどうでもいい。私はぜんたい、流した血の量に値するだけのなにかをやれるんだろうか」』

ちょうど終戦記念日前後で
戦争の番組が多いですね。

NHK「歴史秘話ヒストリア」で、
ガダルカナル島の敗戦についてやってました。

敗北の原因は、勝っていることに奢って
アメリカ戦力見積もりを楽観視してしまったこと。

被害を大きくしたのは、
撤退しなければいけないのはわかっているが、

海軍と陸軍、どちらが撤退を言い出すか。

前線で戦っていない人間の、
体面や思惑によってです。

銀河英雄伝説からは、いろんな立場の人間の考え方、
政治について、戦略について、客観的に考えること
本質を見抜くことを学んでいます。

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