こんにちは!たまです。
私は本好きで、
小さい頃から図書館通いが日課でした。
ジャンルは、
おとぎ話、神話、ファンタジー、哲学、雑学、
伝記、歴史、美術博物学、自己啓発ビジネス書。
そんなところでしょうか。
苦手なのは
推理小説、時代が最近の小説、
字が細かい解読が難しい本。
私は、自分の価値観、思想は
読んできた、たくさんの本からできている。
そう思っています。
中でも3冊(というか、シリーズ3作品)
が私の価値観、判断基準、根幹です。
私は社会に出て、会社に勤め、
そこで管理職も務めましたが、
常に下記の3冊が、私の判断の根底にあります。
- ナルニア国物語
- 銀河英雄伝説
- 十二国記
今回は、ナルニア国物語のお話です。
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「ナルニア国物語」C.S.ルイス作 瀬田貞二訳
シリーズ7作品あって、日本での出版は1966年です。
指輪物語とナルニア国物語はファンタジーの先駆けで。
この2作品に影響を受けた作家さん、結構いらっしゃいます。
ナルニア国物語も
映画になったので、指輪物語ほどではないけど
ご存知の方もいらっしゃると思います。
残念ながら映画化されたのは3作品で、
4作品目(銀のいす)が
映画化されると聞いていましたが、
未だに映画化されていません。
私が生きているうちに7作品、
全部映画化してもらいたいものです。
特に「馬と少年」を!
(私は馬乗りです)
作者がキリスト教の神学者のため
キリスト教色が濃い作品ではあります。
私の道徳観は、
ナルニア国物語がベースになっています。
10才のときに、「魔術師のおい」から読みました。
(シリーズと知らなかったので。
「ライオンと魔女」から刊行順に読むのをお勧めします。)
特に私が好きなのは「カスピアン王子のつのぶえ」の、
『「陛下。」と、ピーターのひじの横から、声がしましたので、ピーターがふりむくと、アナグマと顔があいました。ピーターはからだをかがめて、腕をそのけものにまきつけ、毛だらけの顔にキスしました。それは、ピーターの女らしいしぐさというわけではありません。ピーターが一の王だったからです。
「アナグマ族一のアナグマよ。」ピーターはいいました。「きみは、わたしたちのことをつゆうたがわずにいてくれたね。」
「格別のことではございません、陛下。」と松露とりがいいました。「わたしは、けものです。けものたちは、心変わりをいたしません。おまけにわたしはアナグマです。がっちりしがみつくたちでございます。」』
という、一節です。
残念ながら映画では、
このやり取りはありませんでした。
瀬田貞二さん文体は「瀬田節」と呼ばれ、
知る人ぞ知る有名な翻訳家です。
(ちなみに指輪物語も瀬田さんの翻訳です。)
「瀬田節」がきいていることもあり、
物語全体から、静かな気品を感じます。
他者への敬意と、思いやり。そして静けさ。気品。
私もそうありたい。
腹が立つことがあったとしても
汚い言葉を使わない、相手への敬意を忘れない。
そう、心がけています。
日本人は宗教を持たない分(仏教、神道ありますけど)
宗教に代わる何かで、道徳観を身につけなければなりません。
私は幸い、ナルニア国物語に出会えました。
皆さんはどうですか?
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